フセキワイドフロアブル

防除効果

Ⅰ. 既存薬剤耐性菌に対する効果

うどんこ病は

薬剤に対する耐性が発達しやすく、きゅうりのうどんこ病では複合薬剤耐性菌が報告されています。

フセキワイドフロアブルは

既存薬剤に耐性を示す菌株にも高い効果を発揮します。

本剤の耐性菌発達を防ぐため、ピリダクロメチル剤の使用ガイドラインに沿ったご使用をお願いします。

Ⅱ. 予防効果と治療効果

うどんこ病は

急速に感染が広がり蔓延する病害のため、発病前~発病初期に防除し、感染させない・病斑進展させないことが重要です。

フセキワイドフロアブルは

予防効果に加え、治療効果(感染初期散布による病斑進展阻止効果)にも優れます。

ただし、発病が進んだ状態での散布では抑えきれないため、できるだけ早めに散布することが重要です。

Ⅲ.分生子形成阻害効果

うどんこ病は

病斑上に多量の分生子を形成して飛散させ、二次伝染を繰り返します。

フセキワイドフロアブルは

優れた分生子形成阻害効果があり、二次伝染を防ぎます。

ただし、発病が進んだ状態での散布では抑えきれないため、できるだけ早めに散布することが重要です。

調査時の様子(散布7日後)

フセキワイドフロアブル1000倍区

F剤2000倍区

H剤3000倍区

I剤1000倍区

Ⅳ. 残効性

フセキワイドフロアブルは

予防的に散布することで、優れた残効を示します。

ただし、散布間隔を空けすぎると条件によっては効果の不安定化や耐性菌発生リスクに繋がりますので、次回散布までの間隔を空けすぎないようにしてください。

Ⅴ. 耐雨性

フセキワイドフロアブルは

耐雨性に優れ、散布後の降雨の影響を受けにくい薬剤です。

Ⅵ. 浸達性、浸透移行性

フセキワイドフロアブルは

葉裏から葉表に移行する浸達性、および葉の基部から葉先に移行する浸透移行性があります。

できるだけむらなく散布することが重要です。

浸達性

フセキワイドフロアブルは長時間にわたって移行することにより、散布3日後、7日後ともに安定した効果を示しました。

浸透移行性

フセキワイドフロアブルは比較的ゆっくりと葉の基部から葉先に移行することが確認されました。

試験場所:住友化学(株)社内試験(2024年)
作物(品種):きゅうり(相模半白節成)
試験方法:放射性同位体で標識したピリダクロメチル希釈液をキュウリの葉の基部から約1cmの表面に滴下し、処理当日、7日後、 14日後に移行状況を観察した。

TOP