農薬/肥料のよくあるご質問(Q&A)


ご質問と回答

庭で”トマト”と”ミニトマト”を育てていますが、オオタバコガと思われる虫が実に入り込んで食べています。 毎朝虫を取ってもどこかから現れ、次の日には2~3㎝に急に大きくなっています。 ①この虫は飛んで来て卵を産むのですか?あるいは土の中から上がって来て卵を産んで大きくなるのでしょうか? ②防除する方法を教えてください。
オオタバコガは多くの作物を加害します。”トマト”、”なす”、”きゅうり”、”ピーマン”、”レタス”、”いちご”、”うり類”などの野菜類や、多くの”花き類”が被害を受けます。 ①オオタバコガは、成虫が作物に飛来して葉裏や果実に一粒ずつ卵を産みます。卵も、孵ったばかりの幼虫も小さいので見つけにくいのですが、成長が速いので、急に現れたように見えます。気温が25℃の場合、卵の期間は3日、幼虫の期間もわずか2週間です。蛹になって2週間ほどで成虫になりますので、1世代が1か月少々になります。気候条件で変わりますが、年間に4~5世代を重ねると考えられ、冬は蛹の状態で、土中で休眠します。春になると蛹が成虫になり、産卵を始めます。春の発生密度は低いのですが、夏から秋にかけて発生密度が高くなります。幼虫は、花のつぼみや果実の中に潜り込む性質が強く、中が空になると次々に移動します。そのため、数が少なくても被害が大きくなりやすく、発生初期に防除する必要があります。 ②”トマト”と”ミニトマト”に登録があり、オオタバコガに効果がある薬剤としては「ディアナSC」、「プレオフロアブル」があります。また、野菜類としての登録で、使用回数や収穫前日まで使用可能なBT剤の「エスマルクDF」、「ゼンターリ顆粒水和剤」、「フローバックDF」などがあります。いずれも殺卵効果はありませんが、6月以降オオタバコガは、卵・幼虫・蛹・成虫と混発しますので、果実に食い入る前の孵化幼虫を防除するためにも定期的な散布が必要です。

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