農薬/肥料のよくあるご質問(Q&A)


ご質問と回答

水稲栽培で「楽一21(21-11-10)を使い始めて4年目になりますが倒伏軽減剤「ウニコナゾールP」のためか初期生育が遅いような気がします。また、最高分げつ期~幼穂形成期に草丈が10㎝程度短いことがあります。「ウニコナゾールP」本田残留の影響は無いのでしょうか?
社内試験で、10年間、毎年楽一を施用した圃場のウニコナゾールPの土壌残留量と水稲の草丈・稈長を調査しました。その結果、土壌中にウニコナゾールPが蓄積する傾向は認められず、水稲の草丈や稈長が短くなることもありませんでした。このため、「初期生育が遅い」、「草丈が短い」原因はウニコナゾールP以外と推測できます。  原因の一つとして、「コンバインでの収穫時、生わらを圃場に残し、翌年春までにそのまますき込む」が、考えられます。生わらはC/N比(炭素/窒素比)が高く、すき込み時には、鶏ふん、硫安等窒素成分を含む肥料の併用が不可欠です。窒素を施さない場合、わらの分解に土壌中の窒素が使われるため、作物は窒素飢餓状態に陥ります。その結果、①初期生育が悪い、②幼穂形成期の草丈が短く、葉色も淡い、③稈長が短い、などを招きます。対策は、「当年分の生わらすき込み時には窒素成分量で10a当たり4㎏施す」です。また、何年も窒素を施していない場合には、窒素成分量8㎏以上施してください。

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