農薬/肥料のよくあるご質問(Q&A)


ご質問と回答

西日本で、コシヒカリを栽培しており、今年初めて楽一を使いました。御社での収量調査の結果、精玄米収量(1.8㎜篩上)は503㎏で、目標の600㎏を下まわりました。どうすれば、目標を達成できますか? 楽一20S(20-11-11)を10a当たり30㎏(窒素成分量6.0㎏)、側条施肥しました。砂地で低地力の圃場のため、地力UPのため、有機物としてわらを全量すき込んでいますが、窒素は施していません。条間30㎝、株間21㎝、収量構成要素は穂数401本/㎡、一穂籾数59.8粒/穂、登熟歩合91.5%、千粒重24.3gです。また、稈長は74.0cmです。
低収量の原因は、生わらすき込み時の窒素無施用に起因する窒素飢餓と推定します。          ①生わらは炭素/窒素比(C/N比)が70程度で高く、その微生物分解にはC/N比を30以下に下げる必要があります。このため、生わらすき込み時には窒素を成分量で10a当たり4㎏以上施してください。例えば硫安(N21%)では20㎏、鶏ふん堆肥(N3%)では130㎏等です。なお本年は、これまで蓄積したわらを分解させるためN8㎏以上施すことをお薦めします。 窒素飢餓の影響は、特に次の点に現れています。穂数と一穂籾数の積=総籾数=401×59.8=240百粒/㎡で、目標320百粒に比べて明らかに少ない。これは、①基肥で施した楽一20S中の窒素成分が、わらの分解に使われ、植え付けた苗は根傷みし、初期生育が停滞した、②その後根傷みから回復し、弱小分げつが多く発生し、穂数はほぼ確保できた。一方で、一穂籾数が少ないためと推測されます。

一覧に戻る


検索結果(作物種(水稲)から探す:水稲)

21~30件目 / 66件中

肥料全般に関する情報

TOP