農薬/肥料のよくあるご質問(Q&A)


ご質問と回答

兵庫の山間部でコシヒカリを栽培しています。収量は10俵以上ですが、今年はべったり倒れており、作業性の低下を懸念しています。堆肥は毎年10a当たり2t(トン)程度施用しています。稈長は90㎝程度で、葉色は濃かった。倒伏原因の推定とその対策を教えてください。なお、堆肥の肥料成分は不明です。
原因は、堆肥2tの連年施用により、地力窒素が上がりすぎたためと推定されます。対策としては、①来年以降、当分の間、堆肥・基肥ともに無施用とする、②穂肥(出穂25~20日前)には、倒伏軽減剤(農薬)入り穂肥「スミショート14(14-2-17)」を10a当たり7~10㎏(N成分量1.0~1.4㎏)施用する。③また、品種を倒伏し難いキヌヒカリに変えることも選択肢の一つです。 なお、堆肥は、大切な土つくり資材です。低地力圃場で、地力向上を図る場合、窒素成分1%未満の堆肥、例えば牛ふん堆肥を10a当たり2t施してください。そして、数年後、地力がある程度高まっると、維持段階に移行し、堆肥施用量は1t以内にとどめてください。これは次のメカニズムによります。堆肥の肥効発現率は、初年目が30%、2年目が残留分(70%)の30%=0.7×0.3=0.21=1年目施用量の21%)で、3年目以降も同様です。つまり、前年までに施肥した堆肥が、毎年少しずつ分解し、肥効を示すため、新たな投入量を減らしてください。

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