私たちの食生活に欠かすことのできない「たまねぎ」。全国の収穫量のうち50%以上を北海道が占め、道内でも北見市は最大の産地として知られています。今回は、そんな北見市でたまねぎを中心に栽培する原さんを訪ねました。
27歳まで大手電子部品メーカーに勤務していた異色の経歴を持つ原さん。実家の圃場を受け継いでからは持ち前の器用さで農業の基礎をいち早く習得し、現在はたまねぎ、てんさい、だいず、あずきをあわせて約30ha作付しています。
たまねぎの中で主力となる晩生品種の播種は3月上旬から。その後、ハウスでの育苗を経て5月上旬に定植し、8月中旬から9月上旬にかけて収穫を行います。たまねぎの害虫の中でも「完全になくなることはないから、どれだけ増やさないようにするかが大切」と、最も警戒しているのがネギアザミウマです。この難敵相手に15年前から使用しているのがゲットアウトWDG。知り合いからのすすめで使い始めて以来、ローテーション防除の柱として活用されているとのこと。
原さんは、ネギアザミウマの発生リスクが高まる6月中旬から、7日~10日間隔で殺虫剤を使用。ディアナSCなどとのローテーションでゲットアウトWDGの3000倍液を散布していらっしゃいます。
「費用対効果がとても高いのが、15年間使い続ける理由です。高い希釈倍数でしっかり効いてくれますからね。これまでにネギアザミウマの大きな被害は皆無です」と原さん。
さらに、ゲットアウトWDGは使いやすさも魅力とのこと。「登録作物が多いのも助かります。うちの場合、てんさいの作付面積が一番大きいのですが、ゲットアウトWDGをてんさいにまいておけば害虫全般の発生を予防できます。それに、うちで作付するすべての作物に適用があるので、万一ドリフトしたときも安心なんです」。
ゲットアウトWDG以外にも、たまねぎの軟腐病対策にスターナ水和剤、てんさいの根腐病対策にリンバー顆粒水和剤、さらにだいずには、除草剤のフルミオWDGなどをご使用になり「住友の農薬は使いやすい」とご評価くださっている原さん。「病害虫防除はうまくいっていますので、これからは機械化を積極的に進めながら省力化を実現したいと考えています」との言葉通り、ガレージには最新型のトラクターが誇らしげに輝いていました。