GO!ピレスロイド宣言 証言レポート
岩手県岩手町 今松さん 
(2017年12月18日 当時)

岩手県岩手町 今松 貢さん

作付する10品目以上に
登録があって便利。
抵抗性コナガ対策にも
重宝しています。

地元生協との直接取引により有利販売を展開

スケールメリットを活かし、地元生協15店舗に野菜を供給
スケールメリットを活かし、地元生協15店舗に野菜を供給

季節はうっすらと積雪がはじまった初冬。5戸の生産者を束ねる今松野菜生産組合の代表 今松さんの圃場を訪問いたしました。今松さんご自身の農場は、ご両親や奥様、パートさんを含めた11名体制で経営。キャベツ5haをはじめ、レタス、ブロッコリー、だいこんなど12品目を作付し、経営面積は25haに及びます。

そんな今松さんの強みは、地元生協と直接取引を行っていること。その日の出荷や1週間の出荷見通しなどについて、毎朝、生協のバイヤーとやりとりをするそうです。

「例えば、天候が良くて予定の倍以上の数が出荷できるので、ある程度の単価で特売してほしいとか交渉できる。つくりすぎたときでも極力ロスが出ないように調整してもらうんです」と話す今松さん。生産者と営業の2足のわらじをはいて、組合をけん引していらっしゃいます。

主力のキャベツは、3月上旬から8月上旬に播種、4月中旬から8月中旬に定植、6月中旬から11月下旬まで収穫が続きます。病害虫防除の課題は、難防除害虫のコナガとアブラムシなのだとか。

コナガ、アブラムシに速効性を発揮

農業資材パートナーの(株)山清商店 工藤充広さんと
農業資材パートナーの(株)山清商店 工藤充広さんと

今松さんの圃場では2年程前から、ジアミド系殺虫剤に抵抗性が発達したコナガが増えてきたことから、その対策として合成ピレスロイド剤のアディオン乳剤が見直されてきました。現在は、キャベツの結球前と定植1ヵ月後に1回ずつアディオン乳剤を使用していらっしゃいます。

「アディオン乳剤は父親の代から使っています。結球前の散布は、結球後の防除が難しいアブラムシ対策。速効性があるから結球前に使っておけば安心なんです。それと、コナガにもシャープに効いてくれるし、収穫3日前まで使えるから助かりますね」。

効果はもちろん一番大きなメリットは「登録作物の多さ」だと今松さんは続けます。

キャベツ、レタス、ブロッコリー、だいこんのほかにも、はくさい、なす、ごぼう、ながいもなど、うちで作付するほとんどの作物に登録がある。だから重宝するんですよ。特に、レタスとキャベツは同時期に作付けするので、動噴のタンクをいちいち洗わなくていいから楽なんです」。

今松野菜生産組合の他のメンバーも、同じ使い方でアディオン乳剤を活用していると言います。今松さんの目標は、トマトやほうれんそうのハウス栽培導入による、冬期収入源の確保と組合の体力強化。より強い農業経営へ、今松さんの挑戦は続きます。

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