使用上の注意
効果・薬害等の注意
● 主要雑草に対する散布適期幅
ホタルイ 3葉期まで
ウリカワ 3葉期まで
ヘラオモダカ 3葉期まで
ミズガヤツリ 草丈20cm以下まで
ヒルムシロ 発生盛期まで
セリ 再生期まで
エゾノサヤヌカグサ 発生始期まで
オモダカ 発生前からヘラ葉期まで
クログワイ 発生前から草丈10cm以下まで
コウキヤガラ 発生前から草丈35cm以下まで
シズイ 草丈3cm以下まで
○ 本剤は雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの4葉期までに時期を失しないように散布する。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布するようにする。
● 使用前には容器を軽く振る。
● 散布の際は、水の出入りを止めて湛水状態(水深3~5cm)で、まきむらが生じないように均一に散布する。また、極端な浅水や深水での使用はさける。
● 水口施用の場合は入水時に本剤を水口に施用し、流入水と共に水田全面に拡散させる。処理後田面水が通常の湛水状態(湛水深3~5cm)に達したときに必ず水を止め田面水があふれ出ないように注意する。
● 本剤を無人航空機で滴下する場合は次の注意を守る。
〇 滴下は使用機種の使用基準に従って実施する。
〇 滴下に当たっては散布装置のノズルを使用しない。
〇 作業中、薬液が漏れないように装置の十分な点検を行う。
〇 隣接する圃場に水稲以外の作物が栽培されている場合は無人航空機による本剤の滴下は行わない。
〇 水源池、飲料用水等に本剤が飛散、流入しないよう十分留意する。
〇 薬剤滴下に使用した装置は十分洗浄し、薬剤タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理する。
〇 本剤の滴下に使用した無人航空機の散布装置は、水稲以外の作物への薬剤散布には使用しない。
● 散布後3~4日間はそのまま湛水を保ち、田面を露出させないようにし、散布後7日間は落水、かけ流しはしない。また、入水は静かにおこなう。
● 苗の植え付けが均一になるよう、代かき、均平化および植付作業はていねいに行う。未熟有機物を施用した場合は、特にていねいに行う。
● 以下のような条件下では薬害が発生するおそれがあるので使用をさける。
○ 砂質土壌の水田および漏水の大きな水田(減水深が2cm/日以上)。
○ 軟弱な苗を移植した水田。
○ 極端な浅植えの水田および浮き苗の多い水田。
● 稲の根が露出する条件では薬害を生じるおそれがあるので使用しない。
● 著しい多雨条件では除草効果が低下する場合があるので使用はさける。
● 田植前に生育したミズガヤツリは、完全に防除してから使用する。
● 散布田の田面水を他の作物に灌水しない。
● 本剤はその殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分注意する。
● いぐさ栽培予定水田では使用しない。
● 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意
● 本剤は皮ふに対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意する。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とす。
● 散布の際は不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用する。
作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをする。
● かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意する。
● 直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温な場所に密栓して保管する。
火災時の措置
漏出時の措置
輸送上の注意
廃棄上の注意
廃棄に関する注意
【A.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【B.希釈せずに使用するフロアブル剤で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水は圃場等で使用する。
【C.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【D.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
【E.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【F.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【G.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器は3回以上水洗し、水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。