使用上の注意
効果・薬害等の注意
● 散布液は使用当日に調製する。
● 本剤は乳濁性液体なので、使用の際は容器をよく振って均一な状態にしてから所定量を取り出す。
● 本剤使用の際は展着剤を加用する。
● 雑草茎葉にかかるよう散布する。
● 本田内に再生するキシュウスズメノヒエでは再生茎3~6葉期が本剤散布の適期。また、畦畔より侵入するキシュウスズメノヒエ防除では畦畔からのほふく茎1m以内の株全体に株元まで散布する。
● アゼガヤには、草丈 60㎝まで有効なので時期を失しないように散布する。
● 広葉雑草には効果がないので、広葉雑草が混在する圃場ではそれらに有効な剤と組み合わせて使用する。
● 落水条件で散布する際はまきむらがないように均一に散布する。
● 湛水条件で散布する際は原液散布では効果がないので、散布液を使用当日に調製し、水の出入りを止めて湛水のまま均一に散布し、少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5㎝程度)を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしない。
● 漏水田(減水深2㎝/日以上)では薬害が発生するおそれがあるので、使用しない。
● 少水量散布(25~50L/10a)には専用ノズルを使用する。
● 本剤はとうもろこし、食用びえ、ソルガムなどイネ科作物及びキャベツの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合にはかからないよう十分注意する。また散布田の水田水をこれら作物に灌水しないようにする。
● 乾燥が続いた条件では除草効果が低下する場合があるので注意する。特に、乾田直播水稲に使用する場合は注意する。
● 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意するほか、別途提供されている技術情報も参考にして使用する。特に初めて使用する場合や異常気象時は、病害虫防除所等関係機関の指導を受ける。
●使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきる。散布器具及び容器の洗浄水は河川等に流さない。また、空容器、空袋等は水産動物に影響を与えないよう適切に処理する。
安全使用上の注意
● 誤飲などのないよう注意する。
● 水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しない。本剤を使用した苗は養魚田に移植しない。
● 直射日光をさけ、なるべく低温な場所に密栓して保管する。
火災時の措置
●非危険物の場合:火災時は、適切な保護具を着用し水・消火剤等で消火に努める。
●乳剤等危険物の場合:火災時は、適切な保護具を着用し乾燥砂・消火剤等で消火に努める。
漏出時の措置
●粉剤・粒剤・水和剤等固体・粉体の場合:漏出時は保護具を着用し掃き取り回収する。
●乳剤・液剤等液体の場合:漏出時は保護具を着用し布・砂等に吸収させ回収する。
輸送上の注意
●移送取扱いは、ていねいに行う。
廃棄上の注意
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器は3回以上水洗し、水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
廃棄に関する注意
【A.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【B.希釈せずに使用するフロアブル剤で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水は圃場等で使用する。
【C.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【D.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
【E.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【F.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【G.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器は3回以上水洗し、水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。