使用上の注意
効果・薬害等の注意
● 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきる。
● 本剤の所定量を所定量の水にうすめ、よくかきまぜてから散布または灌注する。
● 他の薬剤との混用はさける。
● 栽培管理が不適当な場合は、十分な効果が得られないことや効果が強すぎて生育が遅れることがあるので、適切な栽培管理のもとで使用する。
● 本剤の伸長抑制効果は、作物の種類や品種、栽培条件、処理方法などによって異なるが、一般に使用薬量が多いほど効果が高くなる傾向があるので、希望する抑制程度に合わせて所定範囲内で決める。
● 茎葉散布の場合は植物体全体、とくに新葉部に均一にかかるように散布する。
● 土壌灌注により処理する場合は所定量の水にうすめ、鉢土全体に均一に灌注する。土壌が過湿状態の時は使用をさける。
● いちごに使用する場合は、次の事項を守る。
○ 生育に影響を及ぼすので、所定の作型、使用時期等以外では使用しない。
○ 充実の悪い苗には使用しない。
○ 親株には使用しない。
● きく(ポットマム)、ポインセチア、つつじ類に使用する場合は、本剤の使用薬量が多くなるほど開花時期が遅れる傾向があるので留意する。
● レタスに使用する場合は、早期の処理ほど生育が遅れる場合があるので留意する。
● たまねぎに使用する場合は、必ず、原液を育苗培養土調製時に加える水にうすめ、育苗培養土に均一に混和する。
● アゲラタム、インパチェンス、金魚草、けいとう、サルビア、ゼラニウム、日々草、パンジー、はぼたん、ペチュニア、まつばぼたん、マリーゴールドに使用する場合は、栽培条件や、使用時期などによって定植後の回復、開花率や開花時期、花径等への影響がでる場合があるので、留意する。
● シンフォリカルポスに使用する場合は、散布後液溜まりとなった部分に一過性の黒変症状が観察される場合があるので留意する。
● 適用作物以外の作物にも影響を及ぼすので、周辺の作物に薬液がかからないように注意して散布する。
● 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には使用する作物で予備試験を行うか又は病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
● 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分に確認してから使用する。
安全使用上の注意
● 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意する。
眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受ける。
使用後は洗眼する。
● 使用の際は不浸透性手袋などを着用する。
● 浸漬後の薬液は、河川等に流さず、水産動植物に影響を与えないよう適切に処理する。
● 直射日光をさけ、なるべく低温な場所に密栓して保管する。
火災時の措置
●非危険物の場合:火災時は、適切な保護具を着用し水・消火剤等で消火に努める。
●乳剤等危険物の場合:火災時は、適切な保護具を着用し乾燥砂・消火剤等で消火に努める。
漏出時の措置
●粉剤・粒剤・水和剤等固体・粉体の場合:漏出時は保護具を着用し掃き取り回収する。
●乳剤・液剤等液体の場合:漏出時は保護具を着用し布・砂等に吸収させ回収する。
輸送上の注意
●移送取扱いは、ていねいに行う。
廃棄上の注意
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
廃棄に関する注意
【A.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【B.希釈せずに使用するフロアブル剤で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水は圃場等で使用する。
【C.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【D.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
【E.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【F.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【G.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器は3回以上水洗し、水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。