使用上の注意
効果・薬害等の注意
● ぶどうに使用する場合、果粉の溶脱を生じるおそれがあるので注意する。
● なしに使用する場合、花弁の焼け、葉への褐点発生等の薬害を生じるおそれがあるので、次の点に注意する。
○ 開花期に使用する場合は、展着剤を加用しない。
○ 他の薬剤を混用する場合や展着剤を加用する場合は、事前に薬害の有無を十分に確認してから使用する。
○ 気象条件等により散布時や散布後に湿度が高く、薬液が長時間乾かなかった場合は、薬害が生じやすいので、使用しない。
○ 施設栽培、トンネル栽培、雨除け栽培などの多湿になりやすい条件下では薬液が乾きにくいおそれがあるため、注意して使用する。
〇 高温多湿となりやすい施設栽培の場合は、散布前後に十分な換気を行い、極端な高温多湿となりやすい条件の場合は散布しない。
● 施設栽培で施設内が高温多湿な場合は、薬害を防ぐため散布前後に十分な換気を行う。また、特に極端な高温多湿となりやすい条件の場合は使用しない。
● みずかけな(水掛菜)に使用する場合は、ほ場内に水がない状態で使用する。また、使用後14日間は入水しない。
● 乾燥が続く条件下においてほうれんそうに対し灌注で使用する場合、株立数減少などが起きることがあるので注意する。
● 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用する。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
● 本剤の使用に当っては使用量、使用時期、使用方法等を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
● 直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温で乾燥した場所に密栓して保管する。
安全使用上の注意
● 使用前に容器をよく振る。
● 散布液調製後はそのまま放置せず、できるだけすみやかに散布する。
● 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態および散布方法に合わせて調製する。
● 本剤を無人航空機による散布に使用する場合は次の注意を守る。
〇 散布は各散布機種の散布基準に従って実施する。
〇 散布にあっては散布機種に適合した散布装置を使用する。
〇 散布中、薬液の漏れのないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行う。
〇 散布薬液の飛散によって自動車やカラートタンの塗装等に影響を与えないよう、散布地域の選定に注意し、散布区域内の諸物件に十分留意する。
〇 散布終了後は次の事項を守る。
・ 使用後の空の容器は放置せず、安全な場所に廃棄する。
・ 機体の散布装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理する。
火災時の措置
漏出時の措置
輸送上の注意
廃棄上の注意
廃棄に関する注意
【A.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【B.希釈せずに使用するフロアブル剤で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水は圃場等で使用する。
【C.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【D.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
【E.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【F.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【G.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器は3回以上水洗し、水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。