使用上の注意
効果・薬害等の注意
● 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきる。
● 散布液調製後はできるだけ速やかに散布する。
● 本剤はいもち病発生に際して予防的に散布した方がより効果的である。葉いもちに対しては発生が予想される場合または初発生をみたら直ちに散布する。
● 本剤は貯蔵中に沈殿を生じることがあるが、振れば容易に元の状態に戻るので、使用に際しては容器をよく振って均一な状態としてから所定量をとり出し、水に入れてよく攪拌して、所定濃度の散布液を調製する。
● 本剤を空中散布及び無人ヘリコプターによる散布に使用する場合は、次の事項を守る。
○ 散布は各散布機種の散布基準に従って実施する。
○ 微量及び少量散布には、微量散布装置以外の散布器具は使用しない。
○ 無人ヘリコプターによる散布にあっては、散布機種に適合した散布装置を使用する。
○ 散布中、薬液の漏れないように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行う。
○ 特定の農薬(混用可能が確認されているもの)を除いて原則として他の農薬との混用は行わない。
○ 散布薬液の飛散により他作物の薬害を生じるおそれは少ないが、なお散布区域内に栽培されている作物等に留意する。
○ 散布薬液の飛散によって自動車の塗装等に被害を生じるおそれがあるので散布区域内の諸物件に十分注意する。
○ 散布終了後は次の項目を守る。
・使用後の空の容器は放置せず、安全な場所に廃棄する。
・使用残りの薬剤は必ず安全な場所に責任者を決めて保管する。
・機体の散布装置は十分洗浄し、薬液タンクの洗浄廃液は安全な場所に処理する。
● 本剤を本田の水稲に対して希釈倍数300倍で散布する場合は、所定量を均一に散布できる乗用型の速度連動式地上液剤少量散布装置を使用する。
安全使用上の注意
● 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意する。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受ける。
● 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用する。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをするとともに衣服を交換する。
● 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯する。
● かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意する。
● 直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密栓して保管する。
火災時の措置
●非危険物の場合:火災時は、適切な保護具を着用し水・消火剤等で消火に努める。
●乳剤等危険物の場合:火災時は、適切な保護具を着用し乾燥砂・消火剤等で消火に努める。
漏出時の措置
●粉剤・粒剤・水和剤等固体・粉体の場合:漏出時は保護具を着用し掃き取り回収する。
●乳剤・液剤等液体の場合:漏出時は保護具を着用し布・砂等に吸収させ回収する。
輸送上の注意
●移送取扱いは、ていねいに行う。
廃棄上の注意
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
廃棄に関する注意
【A.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【B.希釈せずに使用するフロアブル剤で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水は圃場等で使用する。
【C.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【D.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
【E.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【F.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【G.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器は3回以上水洗し、水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。