使用上の注意
効果・薬害等の注意
●本剤を無人航空機による散布に使用する場合は、次の注意を守る。
○散布は各散布機種の散布基準に従って実施する。
○散布にあたっては散布機種に適合した散布装置を使用する。
○事前に本剤の物理性に合わせて散布装置のメタリング開度を調整する。
○本剤の飛散によって他の植物に影響を与えないよう散布区域の選定に注意し、当該圃場周辺部への飛散防止のため散布装置のインペラの回転数を調整する。
○水源池、飲料用水等に本剤が飛散、流入しないように十分注意する。
●本剤を水稲の本田に使用する場合、3cm前後の湛水とし、田面に均一に散布し散布後4~5日間は湛水状態を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしない。
●本剤をくわい、れんこん、じゅんさいに使用する場合、田面に均一に散布し散布後4~5日間は湛水状態を保ち、散布後7日間は落水、かけ流しはしない。
●稲(箱育苗)に使用する場合は次の注意を守る。
○育苗箱の上から均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とし、そのまま田植機にかけて移植する。
○軟弱徒長苗、むれ苗、移植適期を過ぎた苗などには薬害を生じるおそれがあるので注意する。
○誤って過剰に使用したり、本剤使用後4日以上移植せずに育苗箱中におくと葉枯れなどの薬害を生じることもあるので、所定の使用量、使用時期、使用方法を厳守する。
○本田の整地が不均整な場合は薬害を生じやすいので、代かきは丁寧に行い、移植後田面が露出したりしないように注意する。移植後は直ちに入水し、水深2~3cm程度を保ち浅水はさける。
●かんきつに使用する場合は、今期に収穫の見込みのない苗木に使用し、散布後軽く散水する。
●キャベツ、はくさい、かぶ、こまつな、チンゲンサイに使用する場合は、薬害が生じるおそれがあるので使用量を厳守する。
●キャベツ、はくさいのは種時に使用する場合は、薬害が生じる場合があるので覆土後に使用し、覆土前の使用はさける。
●薬剤を株単位で使用する場合には、10a当り25kgを超えないように適用の範囲内で単回使用量を調整する。
●適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用する。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
●本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意
● 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにする。
● ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意する。
○ ミツバチの巣箱及びその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しない。
○ 関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努める。
● マルハナバチを利用する場合、本剤使用後 20日目ごろより後に導入する。
ただし、影響日数は環境条件により多少変動する場合があるので注意する。
● 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用する。
● 無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意する。
● 散布後は水管理に注意する。
● 街路、公園等で使用する場合は、使用中及び使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のない者が使用区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払う。
● 直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管する。
火災時の措置
漏出時の措置
輸送上の注意
廃棄上の注意
廃棄に関する注意
【A.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【B.希釈せずに使用するフロアブル剤で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水は圃場等で使用する。
【C.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【D.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
【E.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【F.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【G.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器は3回以上水洗し、水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。