使用上の注意
効果・薬害等の注意
●使用量に合わせ薬液を調製し、使い切る。
●ボルドー液と混用する場合は使用直前に混合する。
●ねぎのシロイチモジヨトウに散布する場合は、食入前の若令幼虫期に散布する。
●本剤のかんきつでの散布は、場合によりハダニ類が増えることがあるので注意する。
●みずかけな(水掛菜)に使用する場合は、ほ場内に水がない状態で使用する。また、使用後14日間は入水しない。
●本剤を無人航空機による散布に使用する場合には次の注意を守る。
○散布は各散布機種の散布基準に従って実施する。
○散布機種に適合した散布装置を使用する。
○散布中薬液の漏れないように機体の散布用配管その他散布装置の十分な点検を行う。
●本剤で処理したえんばくの種子は食用及び飼料用には用いない。
●適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用する。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
●本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意
●蚕に長期間毒性があるので、散布された薬剤が飛散し、桑に付着するおそれのある場所では使用しない。
●ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意する。
○ミツバチの巣箱及びその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しない。
○受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさける。
○関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努める。
●医薬用外劇物。取扱いには十分注意する。
誤って飲み込んだ場合には吐かせないで、直ちに医師の手当を受けさせる。
本剤使用中に身体に異常を感じた場合には、直ちに医師の手当を受ける。
●原液は眼に対して強い刺激性があるので、散布液調整時には保護眼鏡を着用して薬剤が眼に入らないよう注意する。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受ける。
●皮ふに対して刺激性があるので、皮ふに付着しないように注意する。付着した場合は直ちに石けんでよく洗い落とす。
●散布の際は防護マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣などを着用する。また散布液を吸い込んだり、浴びたりしないように注意し、作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをする。
●本剤による中毒の治療法としては動物実験でメトカルバモール製剤の投与が有効であると報告されている。
●本剤はのど、鼻、皮ふなどを刺激する場合、またかゆみを生じる場合があるので注意する。
●摘果等の作業の際は、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用する。
●水産動植物(魚類)に強い影響を及ぼすおそれがあるので、河川、湖沼及び海域等に飛散、流入しないよう注意して使用する。養殖池周辺での使用はさける。
●水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用する。
●無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意する。
●街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払う。
●使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきる。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さない。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理する。
●危険物第四類第二石油類に属するので火気には十分注意する。
●火気をさけ、直射日光の当たらない鍵のかかる低温な場所に密栓して保管する。
火災時の措置
●非危険物の場合:火災時は、適切な保護具を着用し水・消火剤等で消火に努める。
●乳剤等危険物の場合:火災時は、適切な保護具を着用し乾燥砂・消火剤等で消火に努める。
漏出時の措置
●粉剤・粒剤・水和剤等固体・粉体の場合:漏出時は保護具を着用し掃き取り回収する。
●乳剤・液剤等液体の場合:漏出時は保護具を着用し布・砂等に吸収させ回収する。
輸送上の注意
●移送取扱いは、ていねいに行う。
廃棄上の注意
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器は3回以上水洗し、水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
廃棄に関する注意
【A.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【B.希釈せずに使用するフロアブル剤で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水は圃場等で使用する。
【C.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【D.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
【E.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【F.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【G.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器は3回以上水洗し、水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。