製品情報

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殺虫剤
パダンSG水溶剤
農林水産省登録 第18950号
製品分類 殺虫剤
種類名 カルタップ水溶剤
有効成分 カルタップ塩酸塩:75.0%
作⽤機構分類番号
(RACコード)
殺虫剤分類 14
性状 青緑色水溶性細粒
毒性 劇物
危険物 非該当
有効年限 4年
包装 100g×60、500g×20
他の多くの殺虫剤とは違う効き方です

特長

  • ●有効成分のカルタップ塩酸塩はネライストキシン系の殺虫剤で、特に食害性害虫に高い効果を示します。
  • ●特異な殺虫作用
  • ・パダンは特に経口殺虫作用が強く、ごく少量の摂食で虫はすみやかに麻痺し、死に至ります。稲のコブノメイガ、ニカメイチュウ、イネツトムシ、茶のチャノホソガなどのような作物の茎葉を食害する害虫に特に優れた効果を示します。
  • また、パダンの殺虫効果のあらわれ方は特異的で、虫の動きがにぶくなって作物を食害できなくなります。
  • ●散布適期の幅が広い
  • ・パダンは散布適期の幅が広く、安定した防除効果を示します。
  • ●抵抗性害虫にも有効
  • ・パダンは有機りん剤やカーバメート剤などとは殺虫作用が全く異なっていますので、他剤では効きにくくなってきた害虫にも高い効果を発揮します。
  • ●ペースト肥料との混和による側条施用処理
  • ・田植時にパダンSG水溶剤をペースト肥料に混和し、専用の側条施肥田植機で施用する省力的な処理方法です。
  • ・田植、施肥、害虫防除の3つの作業を同時に行うことができ、コスト低減につながります。
  • ・薬剤を水に溶かさずペースト肥料に直接混和して使用することも出来、省力的です。
  • ●コナガに優れた効果
  • ・パダンはコナガに対し、強い殺卵作用、殺成虫作用、幼虫に対する長い残効性があり、また高温時の効果の持続性にも優れています。
  • ・コナガ防除はなるべく早期から実施することが肝要であり、有機リン剤、合成ピレスロイド剤、BT剤、IGR剤等作用性の異なる薬剤とのローテーション防除で使用します。
  • ●溶けやすい顆粒タイプ
  • ・水に非常に溶けやすい薬剤です。
  • ●粉立ちが少なく使いやすい
  • ・顆粒剤のため、開封時、薬液調製時の粉立ちが少なくなります。

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関連動画

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必見!なぜ殺虫剤のローテーションが必要なのかご説明します!効率的、効果的に害虫を防除しましょう!!

【農薬Q&A】かき”のカキノヘタムシガを防除できる農薬と、効果的な使いかたを教えてください。

適用表*データは2025年4月23日現在の内容です。

作物名で絞り込み
病害虫名で絞り込み
作物名 適用
病害虫名
希釈倍数
(倍)
使用液量
/ 使用量
使用時期 本剤の
使用回数
使用方法
いぐさ イグサシンムシガ 1500 100~300L/10a 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
イネシンガレセンチュウ 1500~3000 浸種前 1回
カルタップ:6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
24時間種もみ浸漬
イネツトムシ 1500 60~150L/10a 収穫21日前まで 6回以内
カルタップ:6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
散布
イネドロオイムシ 100~200g/10a 移植時 1回
カルタップ:6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
ペースト肥料に溶かし側条施肥田植機で施用する。
イネハモグリバエ 1500~3000 60~150L/10a 収穫21日前まで 6回以内
カルタップ:6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
散布
イネミズゾウムシ 200g/10a 移植時 1回
カルタップ:6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
ペースト肥料に溶かし側条施肥田植機で施用する。
コブノメイガ 1500 60~150L/10a 収穫21日前まで 6回以内
カルタップ:6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
散布
コブノメイガ 200g/10a 移植時 1回
カルタップ:6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
ペースト肥料に溶かし側条施肥田植機で施用する。
ニカメイチュウ 1500 60~150L/10a 収穫21日前まで 6回以内
カルタップ:6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
散布
ニカメイチュウ 200g/10a 移植時 1回
カルタップ:6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
ペースト肥料に溶かし側条施肥田植機で施用する。
おうとう アメリカシロヒトリ 1500 200~700L/10a 収穫前日まで 1回
カルタップ:1回
散布
かき イラガ 1500 200~700L/10a 収穫45日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
かき カキノヘタムシガ 1500~3000 200~700L/10a 収穫45日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
かき カキホソガ 1500 200~700L/10a 収穫45日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
かき チャノキイロアザミウマ 1500 200~700L/10a 収穫45日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
かき フタモンマダラメイガ 1500 200~700L/10a 収穫45日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
かぶ キスジノミハムシ 1500 100~300L/10a 収穫3日前まで 3回以内
カルタップ:7回以内(は種時の土壌混和は1回以内、散布は3回以内、株元散布は3回以内)
散布
ガーベラ マメハモグリバエ 1500 100~300L/10a 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
ガーベラ ミカンキイロアザミウマ 1500 100~300L/10a 発生初期 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
キウイフルーツ キイロマイコガ 1500 200~700L/10a 収穫30日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
キウイフルーツ キウイヒメヨコバイ 1500 200~700L/10a 収穫30日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
キャベツ アオムシ 1500 100~300L/10a 収穫14日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
キャベツ アブラムシ類 1500 100~300L/10a 収穫14日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
キャベツ コナガ 1500 100~300L/10a 収穫14日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
キャベツ ナメクジ類 1500 100~300L/10a 収穫14日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
キャベツ ハイマダラノメイガ 1500 100~300L/10a 収穫14日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
くり ネスジキノカワガ 1500 200~700L/10a 裂果前 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
くり モモノゴマダラノメイガ 1500 200~700L/10a 裂果前 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
くわい ハスモンヨトウ 1500 100~300L/10a 収穫30日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
さといも ネグサレセンチュウ 300 植付前 1回
カルタップ:1回
30分間種いも浸漬
さやいんげん マメハモグリバエ 1500 100~300L/10a 収穫前日まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
さやえんどう ウラナミシジミ 1500 100~300L/10a 収穫前日まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
さやえんどう ナモグリバエ 1500~3000 100~300L/10a 収穫前日まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
シクラメン ミカンキイロアザミウマ 1500 100~300L/10a 発生初期 5回以内
カルタップ:5回以内
散布
しそ アザミウマ類 3000 100~300L/10a 収穫3日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
しょうが アズキノメイガ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 5回以内
カルタップ:5回以内
散布
しょうが アワノメイガ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 5回以内
カルタップ:5回以内
散布
飼料用とうもろこし アワノメイガ 1000 100~300L/10a 収穫21日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
飼料用とうもろこし ツマジロクサヨトウ 1000~1500 100~300L/10a 収穫21日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
樹木類 シャクトリムシ類 1500~3000 200~700L/10a 発生初期 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
すもも アブラムシ類 1500 200~700L/10a 収穫14日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
たまねぎ アザミウマ類 1500 100~300L/10a 収穫前日まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
たまねぎ ハモグリバエ類 1500 100~300L/10a 収穫前日まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
だいこん アオムシ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
だいこん アブラムシ類 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
だいこん カブラハバチ類 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
だいこん キスジノミハムシ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
だいこん コナガ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
だいこん ダイコンハムシ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
だいこん ハモグリバエ類 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
チャノキイロアザミウマ 1500 200~400L/10a 摘採10日前まで 1回
カルタップ:1回
散布
チャノホソガ 1500 200~400L/10a 摘採10日前まで 1回
カルタップ:1回
散布
チャノミドリヒメヨコバイ 1500 200~400L/10a 摘採10日前まで 1回
カルタップ:1回
散布
チンゲンサイ キスジノミハムシ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
チンゲンサイ コナガ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
チンゲンサイ ハモグリバエ類 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
てんさい シロオビノメイガ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
とうもろこし アワノメイガ 1000 100~300L/10a 収穫21日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
とうもろこし ツマジロクサヨトウ 1000~1500 100~300L/10a 収穫21日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
なばな類 アブラムシ類 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
なばな類 コナガ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
ねぎ アザミウマ類 1500 100~300L/10a 収穫前日まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ねぎ クロバネキノコバエ類 1500 100~300L/10a 収穫前日まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ねぎ ハモグリバエ類 1500 100~300L/10a 収穫前日まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ネクタリン アブラムシ類 1500 200~700L/10a 収穫14日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
はくさい アオムシ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
はくさい アブラムシ類 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
はくさい カブラハバチ類 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
はくさい コナガ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
はくさい ナメクジ類 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
はつかだいこん コナガ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 1回
カルタップ:1回
散布
はとむぎ アワノメイガ 1500 60~150L/10a 収穫14日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ばれいしょ ジャガイモガ若齢幼虫 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 6回以内
カルタップ:7回以内(種いも粉衣は1回以内、散布は6回以内)
散布
非結球レタス アブラムシ類 1500 100~300L/10a 収穫14日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
非結球レタス ナメクジ類 1500 100~300L/10a 収穫14日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
非結球レタス ハモグリバエ類 1500 100~300L/10a 収穫14日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
びわ ナシヒメシンクイ 1500 200~700L/10a 春芽伸長初期まで 但し、収穫90日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
びわ(葉) ナシヒメシンクイ 1500 200~700L/10a 春芽伸長初期まで 但し、収穫90日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
ふき アザミウマ類 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ふき アブラムシ類 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ふき フキノメイガ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ふき(ふきのとう) アザミウマ類 1500 100~300L/10a 収穫120日前まで 2回以内
カルタップ:4回以内(水溶剤の処理は2回以内、粒剤の処理は2回以内)
散布
ふき(ふきのとう) アブラムシ類 1500 100~300L/10a 収穫120日前まで 2回以内
カルタップ:4回以内(水溶剤の処理は2回以内、粒剤の処理は2回以内)
散布
ふき(ふきのとう) フキノメイガ 1500 100~300L/10a 収穫120日前まで 2回以内
カルタップ:4回以内(水溶剤の処理は2回以内、粒剤の処理は2回以内)
散布
ぶどう スカシバ類 1500 200~700L/10a 収穫14日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ぶどう チャノキイロアザミウマ 1500 200~700L/10a 収穫14日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ぶどう フタテンヒメヨコバイ 1500 200~700L/10a 収穫14日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ブロッコリー コナガ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 4回以内
カルタップ:4回以内
散布
ほうれんそう アシグロハモグリバエ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ほうれんそう シロオビノメイガ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ほうれんそう ミナミキイロアザミウマ 1500 100~300L/10a 収穫7日前まで 2回以内
カルタップ:2回以内
散布
ホップ アサノミハムシ 1500 200~700L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
ホップ アズキノメイガ 1500 200~700L/10a 収穫7日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
実えんどう ウラナミシジミ 1500 100~300L/10a 収穫前日まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
実えんどう ナモグリバエ 1500~3000 100~300L/10a 収穫前日まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
もも アブラムシ類 1500 200~700L/10a 収穫14日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
レタス アブラムシ類 1500 100~300L/10a 収穫14日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
レタス ナメクジ類 1500 100~300L/10a 収穫14日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
レタス ハモグリバエ類 1500 100~300L/10a 収穫14日前まで 3回以内
カルタップ:3回以内
散布
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使用上の注意

効果・薬害等の注意

● 本剤を使用した場合には、チオシクラム又はベンスルタップを含む剤は使用しない。
● 使用量に合わせ薬液を調製し、使いきる。
● イネシンガレセンチュウ防除のため種もみ消毒をする場合、催芽種では薬害のおそれがあるので催芽前に処理する。
● ボルドー液と混用する場合は使用直前に混合する。
● あぶらな科野菜に使用する場合、夏季高温時の苗や軟弱な苗に対しては薬害を生じるおそれがあるので、このような苗には使用しない。
● なす、たばこには薬害を生じるおそれがあるので、かからないように注意して散布する。
● かきに使用する場合は、果実の着色直前以降は薬害を生じるおそれがあるので使用しない。
● かき、大粒種ぶどうには樹勢の弱い場合には薬害を生じるおそれがあるので使用しない。
● ほうれんそうに使用する場合、高温時の散布は薬害を生じるおそれがあるのでさける。
● ガーベラには品種(パープルレイン、マンボなど)によっては薬害を生じるおそれがあるのであらかじめ薬害のないことを確かめたうえで使用する。
● 本剤を側条施用する場合は次の注意を守る。
○ 同一の害虫を防除対象とする育苗箱施用薬剤と併用すると薬害発生のおそれがあるのでさける。
○ 使用した機械を洗浄する際は、洗浄水が水路等に流入しないように注意する。
○ アルカリ性ペースト肥料との混和は有効成分が分解するおそれがあるので、混和可能が確認されているペースト肥料以外との混和はさける。
● ミナミキイロアザミウマの防除に使用する場合、生息密度が高まると効果が劣るので、初発生を見たらただちに散布する。なお、ミナミキイロアザミウマは繁殖が早いので、散布はかけ残しのないようていねいに行う。
● びわのナシヒメシンクイの防除に当っては、新梢、収穫跡、芽かき跡、剪定跡等に食入した幼虫を対象に散布する。
● キウイフルーツに使用する場合、新葉に薬害(黄変)が生じることがあるので注意する。
● シクラメンに使用する場合は、あらかじめシクラメンに散布してみて薬害がでないことを確かめた上で使用する。
● 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用する。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
● 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

安全使用上の注意

● 蚕に対して長期間毒性があるので、散布された薬剤が飛散し、桑に付着するおそれのある場所では使用をさける。
● 医薬用外劇物。取扱いには十分注意する。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせる。使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受ける。
● 本剤による中毒に対しては、動物実験でL-システイン製剤の投与が有効であると報告されている。
● 粉末は眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時には保護メガネを着用して薬剤が眼に入らないよう注意する。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受ける。
● 粉末は皮ふに対して強い刺激性があるので、散布液調製時には不浸透性手袋を着用して薬剤が皮ふに付着しないように注意する。付着した場合には直ちに十分に石けんでよく洗い落とす。
● 散布等の作業の際は防護マスク、不浸透性手袋、不浸透性防除衣などを着用する。
作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをする。
● 街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも散布当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払う。
● 水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しない。
● 水産動植物(甲殻類・ドジョウ)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用する。養殖池等周辺での使用はさける。
● 散布後は水管理に注意する。
● 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、使用残液及び容器の洗浄水等は河川等に流さず適切に処理する。
● 使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきる。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さない。また空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理する。
● 浸漬後の薬液は、河川等に流さず、水産動植物に影響を与えないよう適切に処理する。
● 直射日光をさけ、鍵のかかるなるべく低温で乾燥した場所に密封して保管する。

火災時の措置

●非危険物の場合:火災時は、適切な保護具を着用し水・消火剤等で消火に努める。
●乳剤等危険物の場合:火災時は、適切な保護具を着用し乾燥砂・消火剤等で消火に努める。

漏出時の措置

●粉剤・粒剤・水和剤等固体・粉体の場合:漏出時は保護具を着用し掃き取り回収する。
●乳剤・液剤等液体の場合:漏出時は保護具を着用し布・砂等に吸収させ回収する。

輸送上の注意

●移送取扱いは、ていねいに行う。

廃棄上の注意

使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。

廃棄に関する注意

【A.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【B.希釈せずに使用するフロアブル剤で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水は圃場等で使用する。
【C.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器、空袋は圃場などに放置せず適切に処理する。
【D.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル剤等で、魚毒性が低い農薬の場合】
使用量に合わせて薬液を調製し、使い切る。空容器は圃場などに放置せず、3回以上水洗し、適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。
【E.希釈せずに使用する粉剤・粒剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用量に合わせて秤量し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【F.希釈して使用する水和剤・水溶剤等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器、空袋は水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。
【G.希釈して使用する液剤・乳剤・フロアブル等で、魚毒性が高い農薬の場合】
使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さない。空容器は3回以上水洗し、水産動植物に影響を与えないように適切に処理する。洗浄水はタンクに入れる。

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