住友の肥料活用 好事例紹介

愛知県渥美半島でのハクサイ・キャベツ栽培

キャベツ用スーパーSRコートで栽培したキャベツキャベツ用スーパーSRコートで栽培したキャベツ
キャベツ用スーパーSRコートで栽培したキャベツ
作型: 秋冬ハクサイ・キャベツ
SSRについての
コメント
この地区での秋冬ハクサイとキャベツの慣行施肥はハクサイで基肥(18kg)+追肥3回(各5kg)の計33kgとキャベツでも基肥(11.2kg)+追肥2回(各10.4kg)の計32kg(kg量はいずれも10a当たりのチッソ量)が標準です。 この施肥体系での問題点は追肥の担い手が農家の奥さんであり、女性に多くの労力がかかる事と、2回目・3回目の追肥の時期にはハクサイやキャベツがすでにかなり大きくなっており外葉を一枚一枚持ち上げて施肥しなければならないため、この点でも非常に労力を要するという事でした。 そこで省力施肥を目的に秋冬のハクサイ専用とキャベツ専用のスーパーSRコートを作成し、使用していただいています。 この肥料の設計のポイントはハクサイ・キャベツは初期の肥効を高める事が重要である事と、早生・中生品種の栽培期間が約70日間であるのに対し晩生品種では栽培期間が150日にもなる点です。そのため初期に肥効を示す短いタイプの被覆肥料を配合し、年内収穫の早生・中生品種用と1~2月収穫の晩生品種用にそれぞれ2種類づつの専用のスーパーSRコートを作成しました。 この肥料を使っての栽培の生育調査をしたところ、ハクサイ・キャベツとも初期から生育中期・後期にかけて肥効が切れることなくスムーズに推移し、その結果良い結球の作物ができました。また栽培途中での大雨(局所的に1日200ミリの雨量)にもかかわらずすみやかに肥効が回復し、肥効切れを心配し追肥をした畑と何ら変わらぬ生育を得る事ができました。

この事からもスーパーSRコートは肥料の流亡がすくなく肥料分を効率的に効かせ、また安定した肥効は作物の品質向上にも効果が大きい事を示す例となりました。

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