![]() |
| 会員の方限定で配信中の「i-農力だより(相談室だより)」から、よりすぐりの記事をピックアップしてお届け致します。 |
| ←前ページ 【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】【11】【12】【13】【14】【15】【16】【17】【18】 次ページ→ |
|
雑草よもやま話(14)
水稲用除草剤を上手に効かせる方法について農家の方にとって、何時撒いてもすべての雑草を枯らし、作物に害の無い薬剤が理想の除草剤でしょう。 しかしながら、そのような除草剤は存在しません。除草剤は効かせる薬です。作物と防除したい雑草の種類にあわせた除草剤を選び、適切な時期に適切な量を散布することが大切です。また、雑草に直接散布して枯らす除草剤以外の水稲用除草剤では、水田に張られた水の管理が除草剤の効果を大きく左右します。 水田に散布された除草剤は、崩壊・拡散しながら有効成分が水に溶け出します。水に溶け出した有効成分はイネや雑草に吸われると同時に土壌に吸着され、一部は水と共に流れ去ったり(流亡)、光や微生物に分解されたり、気中に逃げたり(気散)します。土壌に吸着される量は土壌の種類や有効成分の特性によって異なります。一般的に砂の多い土壌では吸着量は少なく、腐植含量の高い土壌や粘土質の土壌では吸着が多くなります。 水中の有効成分が植物(イネや雑草)に吸収されると、水中濃度が低下します。そうすると土壌に吸着された成分が再び水に溶け出し(脱着)植物に吸収されます。植物は水に溶けた成分しか吸収できません。雑草を枯らすには、雑草が枯れるだけの量の成分を短期間で吸えるようにしてやることが大切です。雑草が成分を十分吸収する前に水を動かす(薬の含まれていない水を入れる)ことは、出されたお酒を充分に飲む前にどんどん水で薄めることと同じで、雑草が酔えない(枯れるだけの量の成分を吸収できない)ようにしていること、すなわち除草剤を効かないようにしていることと同じです。 水稲用除草剤を上手に効かせるには、「水管理がポイント」であることをほとんどの農家の方はご存知です。 除草剤の処理に当っては、水口や水尻をしっかり閉めることはもちろん、モグラやザリガニの穴も塞ぎ、畦畔からの水の出入を止めることが大切です。このように管理した水田では、処理数日後に蒸発などで減水して田面が露出しても、効果は変わらないことが認められています。(岩崎) *写真は、青木繁伸氏の「植物園へようこそ!」から使用させていただきました。 |
|
| ←前ページ 【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】【11】【12】【13】【14】【15】【16】【17】【18】 次ページ→ | ▲このページのトップへ |