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雑草よもやま話(12)
コナギは初期防除の徹底を!コナギは別名ミズナギとかササナギと呼ばれ、水田の重要雑草の一つでしたが、2,4-Dをはじめとする多くの有効な除草剤の普及により、次第に問題雑草という意識が少なくなりました。 しかし、現在でも管理が疎かになったりすると多発生し、多量に発生した場合はイネの収量に最も影響を及ぼす雑草であることに変わりはありません。特に最近では、スルホニルウレア系(SU)の除草剤に抵抗性を持ったものが出現し、防除の重要性が改めて見直されております。 コナギはミズアオイ科の植物で、この科に属する雑草にはコナギの他にミズアオイ、ホテイアオイ、アメリカコナギが知られております。ミズアオイは、全国的には絶滅が危惧されていますが、北海道ではSU抵抗性生物型が出現し、防除上問題となっています。ペットショップなどで売られているホテイアオイは、わが国では雑草としてはほとんど問題とはなっておりませんが、熱帯地方では水路や池の雑草として大問題となっております。アメリカコナギは、1973年に渡来した帰化雑草で、岡山県などで水田雑草としての報告があります。 コナギが発芽するためには15〜16℃の気温、湛水条件、光が必要です。出芽は代掻きを行った条件では2mm程度に限られます。イネの種子や幼苗にはコナギの発芽・出芽を促進する作用があります。しかも促進効果はイネの催芽種子や10日苗には見られますが、20日以上の苗では見られません。この発芽促進物質はイネ種子や籾殻に含まれているそうです。前年にコナギが発生した圃場で湛水直播栽培や乳苗移植栽培をすると、コナギの発生が増える可能性があります。 コナギは窒素の吸収力が強く、雑草害の要因は主に養分競合と考えられていますが、イネの分げつ芽に対する遮光の影響もあるといわれています。イネの生育に及ぼす影響は他の雑草よりも大きく、特に少肥条件下で顕著に現われます。一方、水稲移植後2〜3週間以降に発生したコナギは、ほとんど生育せず種子を生産しないといわれています。発生初期にしっかり防除することが大切です。(岩崎) |
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