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雑草よもやま話(9)
オモダカの塊茎は寿命が1年オモダカは別名ハナグワイといい、昔から家紋や武具の飾りの題材として使われていますが、水田では難防除雑草としてクログワイと同様に防除が問題となっています。 オモダカと同じ仲間の水田雑草にはウリカワ、アギナシがあります。オモダカの変種のクワイはおせち料理に使われる立派な栽培植物で、オモダカの園芸品として花弁が帯紅色の八重咲きや大輪咲きのものがあります。 オモダカは数多くの種子と塊茎(イモ)を作ります。種子から芽を出したオモダカは、除草剤で比較的容易に防除できるので問題はありませんが、厄介なのは塊茎から生育するオモダカです。塊茎から発生したオモダカは、初め、線形の葉を数枚〜10枚程度出し、次いで葉の先端がヘラのような形の葉を1〜2枚出し、その後特徴的な矢尻型の葉を出します。オモダカはクログワイやウリカワ等と異なり、生育期間中に株数を増やすことはありません。夏になるとハナグワイの名の通り白いきれいな花を咲かせます。花は雌雄異花(雄花と雌花が別のこと)で、花茎の下の方についた雌花が先に咲き、その後雄花が開花します。 オモダカの塊茎は大きさがまちまちで、大きな塊茎ほど土中深く、深さ30cmにも作られます。また、秋に作られた塊茎は深い眠り(休眠)に入っており、芽を出すには休眠から覚める必要があります。休眠から覚めるためには高温が必要で、遅いものは夏になって休眠から覚めるものもあります。このため発生はダラダラと長く、代かきから100日以上経っても芽が出てきます。この性質が防除を難しくしている理由の一つです。除草剤で防除する際には、オモダカに有効な薬剤を体系で使用する必要があります。 クログワイの塊茎は、水田土中で5年間生存していた事例を前に記しましたが、オモダカの塊茎の寿命はほとんどが1年です。従って、1年間徹底的に防除を行い新しい塊茎を作らせなければ、次年のオモダカ発生は防げます。 水槽の水草として輸入された、オモダカと同属のナガバオモダカが逃げ出し、帰化しております。熱帯魚を飼育される方は、水草の管理にも気を使っていただきたいものです。(岩崎) |
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