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雑草よもやま話(8)
クログワイの防除は根気が必要性能の高い除草剤が数多く開発されている今日でも、防除が困難で難防除雑草と呼ばれるものにクログワイがあります。クログワイと外部形態がよく似た雑草にホタルイ類がありますが、クログワイは茎を指でしごくとパチパチと音がします。このため「パチパチグサ」という呼び名もあります。またホタルイ類の茎の先端部(包)は尖っていますが、クログワイの茎の先端は丸くなっており、先端に花が着きますので、見分けるときの参考になります。 クログワイは土中に塊茎(イモ)を作ります。塊茎は深さ15〜20cm に最も多く作られ、大きい塊茎ほど深い位置に作られます。大きな塊茎は休眠が深いため出芽が遅れると共に生存年限も長いので、防除上は大塊茎を作らせないことが重要です。塊茎は、はじめは白っぽい色をしていますが、次第に黒くなります。塊茎の寿命は長く、水田土中で5年間生きていた例もあります。しかし、乾燥には比較的弱く、土壌の表層が乾燥する乾田では、秋から冬の間に耕起をすることにより、土壌表層に出た塊茎は乾燥し、死滅します。水田の排水を図り、常湿田を乾田化することによってクログワイが消えた例も報告されています。
塊茎には数個の芽があり、その内の1つの芽が生育しますが、傷付けられたり、除草剤の影響を受けたりすると、次の芽が生育をはじめます。クログワイは深さ30cm からも芽を出し、水田に水を入れた時から稲刈りの時までダラダラと出てきます。この様な性質が除草剤でのクログワイの防除を難しくさせています。 クログワイを除草剤で防除するには気長な防除が必要です。クログワイに有効な除草剤を連年使用すると、塊茎の数は少なく形も小さくなり、比較的浅いところに作られます。浅いところの小さい塊茎は芽が揃って出てきますので、除草剤の効果も高くなります。 クログワイの塊茎を昔の人は食用にしたそうで、クログワイの仲間であるオオクログワイ(シナクログワイ)の塊茎は今でも中華料理に使われています。(岩崎) |
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