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雑草よもやま話(5)
帰化雑草増加の原因外国から侵入し、日本において定着・生活できるようになった植物を「帰化植物」と呼びます。 一般的には、明治維新前後からのものを帰化植物とし、ヒエやホタルイなどのように、作物の伝来に付随して有史以前に帰化した植物を「史前帰化植物」と呼んでいます。帰化植物が雑草化したものが帰化雑草で、最近特に発生が増えています。 榎本先生の報告では、二十世紀になって渡来し畑雑草化した主なものにセイヨウタンポポ、ハルジオン、セイタカアワダチソウ等があり、水田雑草としてはキシュウスズメノヒエ、アメリカセンダングサ、アメリカアゼナ、ハイコヌカグサ、ホソバヒメミソハギ等があります。水田に定着・発生する新しい帰化雑草は過去30年 ほどの間に起きたことで、史前帰化植物が主体であった日本の稲作での雑草の草種の変化として極めて特徴的なこと(清水)とされています。 では、これら外来の雑草はどのような経路で日本に入ってきたのでしょう。929年に渡来した畑雑草のイチビは繊維作物として、またキシュウスズメノヒエは飼料作物として栽培されたとの説があります。最近では、観賞用に導入した植物や、熱帯魚の水槽に入れるための外国産水草が逃げ出して雑草化した例も見られております。しかし、利用目的で導入した植物が逃げ出し、雑草化した例は余り多くはありません。 家畜の飼料用に大量に輸入されている乾草や、トウモロコシ、ソルガム、大麦、綿実、ダイズなど輸入穀物に、種々の植物の生存種子が多量に混入していることが判明したことから、帰化雑草の急激な増加は農産物輸入の急増が最大の原因と考えられています(清水)。家畜の糞に入った種子は、堆肥にして醗酵させればほとんどが死滅しますが、未熟のまま圃場に投棄されれば、生きた種子をばら撒いていることになります。 昨年6月に特定外来生物被害防止に関する法律(外来生物法)が公布され、外国から生物を導入することが難しくなりましたが、既に導入された植物を栽培している場合にも、それが逃げ出してわが国の生態系に悪影響を及ぼさないように注意しなければならないでしょう。(I・K) *群馬大学社会情報学部 青木繁伸様より、ハルジオンの写真の提供をうけました。 |
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